世界で一番人気のある美術館をトリップアドバイザーが発表

世界的な旅行サイト「トリップアドバイザー」は、ユーザーの評価にもとづいた「世界の人気博物館・美術館2017」を発表した。世界でもっとも人気を集めた美術館とは?

メトロポリタン美術館 出展=ウィキメディア・コモンズ

 アメリカを拠点に、世界49の国と地域でサービスを展開する大手旅行サイト「トリップアドバイザー」は、同ユーザーの口コミ評価をもとにした「トリップアドバイザーの口コミで選ぶ 世界の人気博物館・美術館2017」を発表した。同ランキングは、2016年1月~12月の1年間に、トリップアドバイザー上の博物館・美術館に投稿された世界中の旅行者の口コミ評価(5段階)の平均、投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。

 「世界の人気美術館・博物館 トップ10」で1位に輝いたのは、アメリカのメトロポリタン美術館。1860年に開館し、600万人以上の年間来館者数を誇る同館は、アメリカを代表する美術館であるとともに、世界最大級の美術館としても知られている。なお2位以下は、アメリカの国立第二次世界大戦博物館(ルイジアナ州)、3位=オルセー美術館(パリ)、4位=シカゴ美術館(イリノイ州)、5位=エルミタージュ美術​​館(サンクトペテルブルク)となっている。

 「日本の博物館・美術館 トップ10」では、1位に丹下健三建築としても広く知られる広島平和記念資料館が選出。口コミでは「2016年に訪問したオバマ大統領の折り鶴とメッセージを実際に見に行った」という投稿も多く寄せられたという。2位以下は、箱根彫刻の森美術館(神奈川)、3位=サムライ ミュージアム(東京)、4位=東京都江戸東京博物館(東京)、5位=長崎原爆資料館(長崎)、6位=トヨタ産業技術記念館(愛知)、7位=千住博美術館(長野)、8位=ひめゆり平和祈念資料館(沖縄)、9位=北九州市立いのちのたび博物館(福岡)、10位=三鷹の森ジブリ美術館(東京)となっているが、5位と8位にそれぞれ戦争の記憶を伝える施設がランクインしており、その注目度の高さがうかがえる。

 なお、「アジアの人気美術館・博物館 トップ10」は次の通り。1位=戦争証跡博物館(ベトナム)、2位=秦始皇兵馬俑博物館(中国)、3位=トゥール・スレン虐殺博物館(カンボジア)、4位=故宮博物院(中国)、5位=広島平和記念資料館(広島)、6位=ベトナム民族学博物館(ベトナム)、7位=国立故宮博物院(台湾)、8位=ペナン・プラナカン博物館(マレーシア)、9位=ビクトリアメモリアルホール(インド、コルカタ)、10位=ベトナム女性博物館(ベトナム)。

Exhibition Ranking