NEWS / HEADLINE - 2017.1.24

鋭くチャーミングに世界を
見つめる。森美でN・S・ハルシャ展

2月4日より森美術館(東京・六本木)にて、現代インドを代表するアーティストのひとり、N・S・ハルシャによる個展「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」が開催される。1990年代後半から現在に至るまで、約20年間の活動を一望する、初の大型個展。

N・S・ハルシャ ここに演説をしに来て 2008

N・S・ハルシャ ここに演説をしに来て 2008

1969年生まれのN・S・ハルシャは、南インドの古都・マイスールで生まれ育ち、現在も同地を拠点として国内外で活動するアーティスト。南インドの伝統文化や人間と自然の関係、グローバル化する社会の実態など、自らを取り巻く世界やその問題を見つめながら、絵画を中心に様々な表現や技法を使った作品を発表してきた。

代表作は、マイスールを舞台にユーモアをもって政治経済や文化の問題を描いた「チャーミングな国家」シリーズや、モチーフを反復して並列的に描いた絵画作品など。それぞれに異なる特徴を持つ、繰り返し描かれた人間や動物のキャラクターは、多文化社会を連想させるだけでなく、発見に満ちた鑑賞体験をもたらす。子どもを対象としたワークショップなども積極的に行ってきており、ここ東京でも数回にわたり実施する。

本展は、森美術館で継続的に開催されてきた、アジアを中心に国内外の中堅作家の個展シリーズのひとつとして企画されたもの。N・S・ハルシャの主要な作品を網羅しながら、現実世界の不条理、具象と抽象、イメージの繰返しなど、彼の作品に特徴的な関心を掘り下げる構成となっている。