日本最大級のアートの見本市
「アートフェア東京 2017」開催

古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代美術まで、幅広いジャンルのアート作品が展示される日本最大級のアートフェア、「アートフェア東京」が今年も開催される。2005年の初回以来、12回目となる今年は、国内外から150軒のギャラリーが参加。「東京ガールズコレクション」とのコラボレーションなど、これまでにない新たな試みも行われる。

「アートフェア東京2016」の会場風景 撮影=岩下宗利

「Art is Alive −アートに近づく、アートが近づく−」をテーマとする今年は、大きく3つのエリアで会場が構成される。ホールへの入り口となるフロアには「ロビーギャラリー」を設置。前回は名和晃平デザインのメルセデス・ベンツの車体が展示されるなど、注目を集めたエリアだが、2017年は「Hopin'Pocketful ポケットの希望」と題し、出展ギャラリーのなかから若手作家の作品約60点を集めて展示。キュレーションを務めるのはアートスクール「アートト」を主宰する小澤慶介で、監修は東京画廊+BTAP代表の山本豊津。参加ギャラリーは小山登美夫ギャラリー、SCAI THE BATHHOUSE、シュウゴアーツなど約30軒で、価格帯は10万円前後から30万円程度のものが並ぶという。

また同じく「ロビーギャラリー」には特別協力美術館ブースとして、出光美術館、群馬県立近代美術館、サントリー美術館、戸栗美術館、原美術館、ポーラ美術館、三菱一号館美術館、森美術館、横浜美術館がそれぞれPRブースを展開する。

前回のロビーエリアの様子 撮影=岩下宗利

ホール入り口前のエリアは「アクセスエリア」となり、メディアブースやラウンジなどが設置され、情報発信拠点として機能するという。また、初めての試みとして、「東京ガールズコレクション 2017 SPRING/SUMMER」とのコラボレーションも実施。同エリア内では、韓国のEugene Galleryから、クワッ・チョルの立体作品《Female Hero》を展示する。

そして、メイン会場である「ギャラリーエリア」は、例年同様、古美術・工芸などを中心に扱うギャラリーが集まる「ノースウィング」と、現代美術のギャラリーを中心とした「サウスウィング」で構成。150軒がブースを連ねる(国内から135軒、海外から15軒、うち初出展は22軒)。なお、今年は「サウスウィング」内に、12のギャラリーが各1組のアーティストを紹介する「PROJECTS」セクションを展開。KEN NAKAHASHIや、Satoko Oe Contemporary、SNOW Contemporaryなどが参加する。

Mrs. Yuki 無題 2015 ミクストメディア Photo: Nobutada Omote (SCAI THE BATHHOUSEブース)
クワッ・チョル Female Hero ミクストメディア(アクセスエリア)

編集部

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