「Art is Alive −アートに近づく、アートが近づく−」をテーマとする今年は、大きく3つのエリアで会場が構成される。ホールへの入り口となるフロアには「ロビーギャラリー」を設置。前回は名和晃平デザインのメルセデス・ベンツの車体が展示されるなど、注目を集めたエリアだが、2017年は「Hopin'Pocketful ポケットの希望」と題し、出展ギャラリーのなかから若手作家の作品約60点を集めて展示。キュレーションを務めるのはアートスクール「アートト」を主宰する小澤慶介で、監修は東京画廊+BTAP代表の山本豊津。参加ギャラリーは小山登美夫ギャラリー、SCAI THE BATHHOUSE、シュウゴアーツなど約30軒で、価格帯は10万円前後から30万円程度のものが並ぶという。
また同じく「ロビーギャラリー」には特別協力美術館ブースとして、出光美術館、群馬県立近代美術館、サントリー美術館、戸栗美術館、原美術館、ポーラ美術館、三菱一号館美術館、森美術館、横浜美術館がそれぞれPRブースを展開する。
ホール入り口前のエリアは「アクセスエリア」となり、メディアブースやラウンジなどが設置され、情報発信拠点として機能するという。また、初めての試みとして、「東京ガールズコレクション 2017 SPRING/SUMMER」とのコラボレーションも実施。同エリア内では、韓国のEugene Galleryから、クワッ・チョルの立体作品《Female Hero》を展示する。
そして、メイン会場である「ギャラリーエリア」は、例年同様、古美術・工芸などを中心に扱うギャラリーが集まる「ノースウィング」と、現代美術のギャラリーを中心とした「サウスウィング」で構成。150軒がブースを連ねる(国内から135軒、海外から15軒、うち初出展は22軒)。なお、今年は「サウスウィング」内に、12のギャラリーが各1組のアーティストを紹介する「PROJECTS」セクションを展開。KEN NAKAHASHIや、Satoko Oe Contemporary、SNOW Contemporaryなどが参加する。