2017.3.18

ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家、岩崎貴宏監修のピンブローチを販売

今年5月から行われる第57回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館出展に関連する資金応援プロジェクト「Venice Project 2017」の概要が発表された。日本館代表作家・岩崎貴宏の監修のもと、オリジナルデザインのピン・ブローチを数量限定で販売する。

販売されるオリジナルピン・ブローチ image photo by Ichiro Mishima
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 E&K Associatesは、URANOと共同で、第57回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館出展に関連する資金応援プロジェクト「Venice Project 2017」を企画、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家・岩崎貴宏の監修のもと、現代ジュエリーデザイナー・小嶋崇嗣によるオリジナルデザインのピン・ブローチを、4月1日から数量限定で販売する。

 このプロジェクトは、ピン・ブローチの販売によって、ビエンナーレ・オープニング時に世界各国の美術関係者を招いて行われる日本館主催のソーシャル・イベント費用を調達するもの。今年のヴェネチア・ビエンナーレは5月13日から11月26日までの約半年間にわたりヴェネチアの市内各所で行われ、日本館代表アーティストには、岩崎貴宏が選ばれている(キュレーションは金沢21世紀美術館キュレーターの鷲田めるろ)。

 岩崎貴宏は、歴史的建造物の実像と水面に写った虚像を組み合わせた「リフレクション・モデル」シリーズをはじめ、日用品を使って鉄塔やクレーンなど巨大な構造物を極小サイズで表現する「アウト・オブ・ディスオーダー」シリーズなどで知られており、「ヨコハマトリエンナーレ 2011」や、「第7回アシア・パシフィック・トリエンナーレ」(2012)、「trans×formーかたちをこえる」(国際芸術センター青森、2013)、「日産アートアワード2015」(BankART Studio NYK)など、国内外で作品を多数発表している。

「日産アートアワード2015」で展示された岩崎貴宏の《アウト・オブ・ディスオーダー(70年草木は生えなかったか?)》(2015)

 今回のプロジェクトでは、京都を拠点に活躍するジュエリーデザイナー・小嶋崇嗣が、シャープペンシルの芯で一本一本異なる電柱を表現した岩崎の「ディファレンシャル/インテグラル・カリキュラス」シリーズをモチーフに、18Kのピン・ブローチ全5種をデザイン。身に着けられるアート・ピースとして、URANOやメールオーダーにて販売される。商品ラインナップは1種類2万円(税別)から。