ルイ・ヴィトンが、ファレル・ウィリアムスを新たなメンズ・クリエイティブ・ディレクターに起用することを発表した。最初のコレクションは、今年6月にパリで開催されるメンズ・ファッション・ウィークで披露される予定だ。
ファレル・ウィリアムスは、アメリカ出身のプロデューサー、ソングライター、ファッション・デザイナー。これまで13のグラミー賞を受賞しており、プロデューサーとしてアカデミー賞にも2度ノミネートされている。
2019年にはシャネルとコラボレーションしてカプセルコレクション「Chanel Pharrell」を発表。また、アートの分野においては日本の現代美術家・Mr.によるフランスでの初美術館個展「A Call To Action」(ギメ東洋美術館、パリ、2019)のキュレーションも手がけている。
ルイ・ヴィトンは声明文で、「ファレル・ウィリアムスは、音楽、アート、ファッションなど、そのクリエイティブな世界を広げるビジョナリーであり、過去20年以上にわたり、文化的でグローバルなアイコンとしての地位を確立してきた」と評価。その任命により、ルイ・ヴィトンの「カルチュラル・メゾン」(文化的メゾン)としての地位の強化が期待されている。
ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターには、これまでマーク・ジェイコブスやポール・エルバース、キム・ジョーンズ、ヴァージル・アブローなどが起用されていた。アブローが2021年11月に急逝して以来、同ポジションは空席だった。
今回の任命について、ルイ・ヴィトン代表取締役会長兼CEOであるピエトロ・ベッカーリは声明文で次のようにコメントしている。「2004年と2008年のルイ・ヴィトンとのコラボレーションを経て、ファレルを新たなメンズ・クリエイティブ・ディレクターとして迎えられることを嬉しく思う。ファッションの枠を超えた彼のクリエイティブなビジョンが、ルイ・ヴィトンを新たな、そして非常にエキサイティングな新章へと導いてくれることだろう」。