2021.5.10

国立の4美術館が12日より再開へ。国立国際美術館は休館継続

3度目の緊急事態宣言が5月31日まで延長されるなか、独立行政法人国立美術館は12日より4つの美術館を再開する方針を明らかにした。

国立新美術館

2021年5月11日追記:国立施設(東京国立近代美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブ、東京国立博物館、国立科学博物館)については12日以降も休館継続となった。

 3度目の緊急事態宣言が5月31日まで延長されるなか、国立の美術館の運営・管理を行う独立行政法人国立美術館は、4つの国立美術館の再開を発表した。

 同法人でによると、文化庁の方針に則って5月12日より東京国立近代美術館、国立映画アーカイブ、国立新美術館、京都国立近代美術館の4館を再開。いっぽうで、大阪の国立国際美術館については感染状況を鑑み、当面のあいだ休館を継続するとしている(国立西洋美術館は2022年春まで改修休館中)。

 根拠となっているのは、今回の緊急事態宣言延長において政府が変更した基本的対処方針だ。このなかで政府は、これまで休業要請対象としてきた建物の床面積合計が1000平米を超える大規模施設について、午後8時までの営業短縮要請に切り替えており、今回の国立美術館の決定はこれに準じたものとなる。

 いっぽうで東京都は美術館を含む大規模施設に対して引き続きの休業要請を出しており、都内の美術館でも対応が分かれるかたちとなる。

 なお、現時点で東京国立博物館など国立文化財機構が所管する施設の再開については明らかになってない。