活動3年未満の新進芸術家・団体を支援。アーツカウンシル東京が新設した「スタートアップ助成」とは?

アーツカウンシル東京は今年度より、新たな助成制度「スタートアップ助成」を開始する。年4回、新進の芸術家・芸術団体等を対象に上限個人30万円・団体100万円を助成するというものだ。

 

 芸術文化支援を行う公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京は、今年度より新たな助成プログラムをスタート。新進の芸術家・芸術団体等を対象とする「スタートアップ助成」の第1回募集を5月6日に開始する。

 この「スタートアップ助成」は、個人と団体を対象に上限個人30万円・団体100万円(助成対象経費の合計額の範囲内)を助成するもの。対象分野は音楽、演劇、舞踊、美術・映像、伝統芸能、複合(核となる分野を特定できない芸術活動)となっており、ほぼすべての芸術分野をカバーする。

 対象事業は「都内での芸術創造活動」(都内で実施する公演・展示・アートプロジェクト、その他の創造活動)、「国際的な芸術交流活動」(海外公演・展示、国際コラボレーション、国際フェスティバルへの参加、招聘公演・展示等)の2種類。

 個人は、上記分野において「都内で自ら公開活動を初めて主催してから3年未満であること」「都内で自ら主催した公開活動の実績が5回以内であること」が条件。また団体は団体設立から3年未満(法人格の有無、種別は不問)が条件となる。

 ここまで若手・新進の個人や団体に対象を絞った公的な助成プログラムは珍しい。また公募が年に4回予定されていることも大きな特徴となっており、申請の機会を拡げることでより多くの芸術家・団体を柔軟に支援する狙いがある。

 申請期間は2021年5月6日~5月31日(消印有効)。詳細はアーツカウンシル東京の公式サイトから確認してほしい。

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