ノルウェーを代表する画家、エドヴァルド・ムンク(1863〜1944)。その名を冠した「ムンク美術館」が10月22日、ノルウェー最大の都市・オスロに開館する。
同館は、ひとりのアーティストに捧げられた美術館としては世界最大級。スペインの建築事務所フアン・ヘレロスが担当した同館はウォーターフロントに位置し、13階建ての建物には7層にわたって11の展示室が設けられる。
ムンク美術館のファサードは2019年に竣工しており、当初は2020年の開館を予定していたが、工事の遅延や新型コロナウイルスの感染拡大によって延期。満を持しての開館となる。
同館が所蔵するムンクの作品数は2万6700点で全体の所蔵作品数は4万2000点。コレクションにはムンクがオスロ市に遺贈した印刷版や石版など数千点のほか、数千通の手紙や約1万点のムンク自身の遺品も含まれている。
オープニングでは「TRACEY EMIN / EDVARD MUNCHTHE LONELINESS OF THE SOUL」を開催。同展はトレイシー・エミンによって北欧初の大規模個展であり、エミンによってセレクトされたムンク作品も展示される。また、ムンクの象徴的な作品である《叫び》なども同館の開館を飾る。