美術品保管を主軸に、幅広い分野でアート関連事業を展開している寺田倉庫が天王洲にオープン予定のコレクターズミュージアム。その詳細が発表された。
倉庫に眠る作品を開放し、日本を代表するコレクターが自らの価値基準で収集した作品との出会いを創出することを目的とした同ミュージアムは、12月12日に開館を予定。アート展示のほか、ミュージアムショップや、食事を楽しみながら若手アーティストの作品を鑑賞し購入できるアートギャラリーカフェも併設する予定だ。
その正式名称は「WHAT(WAREHOUSE OF ART)」に決定。「倉庫を開放、普段見られないアートを覗き見する」 というコンセプトをもと、現代アートシーンで活躍する作家の作品をコレクターの思いとともに展示。また、一般的な美術館の常設展示とは異なり、随時作品を入れ替えることで、訪れるたびに表情を変える新たな鑑賞空間をつくりだしていくという。
近年、ミュージアムや画材ラボ、アート作品の修復工房、ギャラリーコンプレックスの運営を通じ、天王洲をアートの一大拠点にするための街づくりに取り組んでいる寺田倉庫。その最新の事業となる「WHAT」は、文化庁と観光庁を主体とした「文化観光推進法」に基づいた文化観光拠点施設として認定されており、民間企業初の計画認定となっている。
なお、同社が2016年に同エリアにオープンした「建築倉庫ミュージアム」は、「建築倉庫プロジェクト」と改称。今後、建築にまつわる展覧会は同施設内で継続して開催される。