4月17日より東京天王洲の寺田倉庫G1ビルにて開催予定の没入体験型ミュージアム「Immersive Museum」が、「インタラクティブ展示エリア」の詳細を発表した。
本プロジェクトは、立体音響効果と壁面・床面に投影される没入映像によって、広大な屋内空間に絵画作品の世界を再現。鑑賞者はアートに没入するような体験ができるというもの。展示のテーマは「印象派」で、クロード・モネ、エドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワールといった印象派の作家の世界観を映像化し、音楽とともに提供する。
「インタラクティブ展示エリア」は、約1400平米におよぶImmersive Museumのメインプログラムとは別の空間に設けられる。最新のセンシング技術を用いて鑑賞者の動きを感知、その動きに連動するかたちで、印象派の作家たちが描いた名画が動き出すというもの。
同エリアのテーマは「呼吸する絵」。一見、印象派の美術展の展示室のように見える空間内には、ルノワールの《少女イレーヌ》と《猫と眠る少女》、カイユボットの《ボート漕ぎ》のデジタルアートが展示される。それぞれの作品の前に立つと、絵画が鑑賞者の目線や動作を検知。その動きに応じて絵画のなかに描かれた人物や風景が、あたかも意思を持っているかのように動き出すという。
例えば、斜め前方に顔を向けたイレーヌの姿が描かれた《少女イレーヌ》。鑑賞者の視線や向きによって、少女イレーヌは目をあわせるようにする。進むボート漕ぎの男性の姿を描いた《ボート漕ぎ》では、鑑賞者が目をそらした瞬間、男性の姿が生き生きと動き出す。