ポストドキュメンタリー、その芸術実践を目指して。藝大のRAM Associationが研修生を募集中

東京藝術大学大学院映像研究科が2018年度より主催する「RAM Association」。リサーチやフィールドサーヴェイなど様々な活動を行う同プロジェクトが「ポストドキュメンタリー」をテーマに、2020年度の研修生を募集中だ。応募締切は6月30日。

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 東京藝術大学大学院映像研究科が、2018年度からノンディグリープログラムとして主催するプロジェクト、「メディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業」(通称RAM Association)。同プロジェクトが現在、2020年度の研修生を募集中だ。

 芸術の社会的な役割が問われるなかで、新たな問いを発見し、先鋭的な芸術表現とプロジェクト実践を探求する場となることを目指すRAM Association。映像表現やパフォーミングアーツなどの概念・技術の習得だけでなく、アクチュアルな実践者たちが互いに学び合う機会をつくり出す。

フィールドサーヴェイ&インタヴューの様子

 3年目となる今年度は「ポストドキュメンタリー」をテーマに、アーティストや演出家、研究者、エンジニア、プロデューサー、編集者、プロジェクトマネージャーなどを募集。研修生は自らの研究や制作を元に同時代の諸問題を取り扱う方法論を探求し、都市や社会、アジア太平洋地域をめぐって活動を展開する。

 プロデューサーは桂英史、高山明。シニアフェローは今福龍太、ディレクターは和田信太郎が務める。またフェローとして、青柳菜摘(アーティスト)、飯岡幸子(映像作家)、カニエ・ナハ(詩人)、玄宇民(映像作家)、田中沙季(Port都市リサーチセンター)、Jang-Chi(アーティスト・コレクティヴ オル太)、潘逸舟(美術家)らが参加する。

RAM PRACTICEの様子
RAM PRACTICEの様子

 7月から2021年3月末までの研修期間では、新型コロナウイルス感染症の対策として、オンラインを中心に様々なプログラムを実施。メディア・スタディーズやオープン・レクチャー、リサーチ・ラボ、フィールドサーヴェイ&インタヴュー、展覧会や上映会を企画・実施するRAM PRACTICEなどが行われる。

 「映像ドキュメンタリスト」の名のもとに、創造的な活動を行うことのできる人材の育成を図る同プロジェクト。募集期間は6月30日まで、詳細は公式ウェブサイトから確認してほしい。

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