新型コロナウイルス感染拡大の緩和により、3月13日から臨時休館していたルーヴル美術館が、7月6日に再開することを発表した。
同館の西側に隣接するチュイルリー公園とカルーゼル庭園は、それぞれ5月30日と31日から再開。しかし、フランス政府が策定した感染防止策により、10人以上の集会は公園・庭園内で引き続き禁止されている。
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美術館は再開にあたり、事前予約制のチケットを導入し、チケットの予約は、6月15日よりスタート。また来場者全員には、マスクの着用やコロナ対策の遵守が求められており、館内の鑑賞者の密集を避けるために新しい標識も設置されるという。
同館の館長であるジャン=リュック・マルティネズは、声明文で「ルーヴルでは、仕事や娯楽のために来館する皆さんが安全に過ごせるように、来館条件は保健当局の勧告に厳密に従うようにしている」とコメントしている。
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同館では、コロナよって臨時休館していた3月12日~5月22日の71日間で1050万ものウェブサイトへのアクセス数を記録。これは、2019年の年間アクセス数である1410万の約4分の3に当たる。しかし、マルティネズは、「我々は、ルーヴルの傑作をオンラインで公開しているが、実物と向き合うことに取って代わるものではない」と述べている。
いっぽう、パリのオルセー美術館も事前予約制にて6月23日より再開することを発表。チケットの予約は、6月8日から開始する。