過去2年間の国内外での活躍が目立ったアーティストに贈られる「日産アートアワード」は、日本人アーティストのグローバルな視点での選抜と、海外進出の後押しを掲げ、隔年で開催されている現代美術の賞。2013年にスタートし、前回の2015年には、岩崎貴宏、久門剛史らがファイナリストに選出され、毛利悠子がグランプリを受賞した。ファイナリストの作品は、アワードを主催する日産自動車の企業コレクションとして収蔵され、その一部は現在、横浜の同社グローバル本社内に展示されている。
キュレーターや研究者ら、推薦委員がノミネートした候補者のなかから、南條史生(森美術館館長)、ジャン・ド・ロワジー(フランス、パレ・ド・トーキョー館長)、キム・ソンジョン(韓国、アートソンジェセンターディレクター、Samusoディレクター)、ジェシカ・モーガン(アメリカ、DIA美術財団館長)、ローレンス・リンダー(アメリカ、カリフォルニア大学バークレー美術館、パシフィック・フィルム・アーカイブ館長)が選出した5名のファイナリストが展覧会に出品し、最終選考に臨む。
ファイナリストによる展覧会は「ヨコハマトリエンナーレ2017」の期間中となる9月16日~11月5日にBankART Studio NYK(横浜)で開催。展覧会を経て発表されるグランプリには賞金300万円に加え、海外レジデンスの機会が提供される。ファイナリストは6月上旬に発表される予定だ。