2017.2.16

「日産アートアワード2017」が開催決定! グランプリは賞金300万円

日本人アーティスト国際的な活動を支援する「日産アートアワード」の第3回目の開催が決定した。本年は、ファイナリストによる展覧会が「ヨコハマトリエンナーレ2017」と同時期の開催となる。

「日産アートアワード2015」でグランプリを受賞した毛利悠子による、カムデン・アーツ・センターオープンスタジオでの展示風景 Courtesy the artist and Camden Arts Centre

 過去2年間の国内外での活躍が目立ったアーティストに贈られる「日産アートアワード」は、日本人アーティストのグローバルな視点での選抜と、海外進出の後押しを掲げ、隔年で開催されている現代美術の賞。2013年にスタートし、前回の2015年には、岩崎貴宏、久門剛史らがファイナリストに選出され、毛利悠子がグランプリを受賞した。ファイナリストの作品は、アワードを主催する日産自動車の企業コレクションとして収蔵され、その一部は現在、横浜の同社グローバル本社内に展示されている。

 キュレーターや研究者ら、推薦委員がノミネートした候補者のなかから、南條史生(森美術館館長)、ジャン・ド・ロワジー(フランス、パレ・ド・トーキョー館長)、キム・ソンジョン(韓国、アートソンジェセンターディレクター、Samusoディレクター)、ジェシカ・モーガン(アメリカ、DIA美術財団館長)、ローレンス・リンダー(アメリカ、カリフォルニア大学バークレー美術館、パシフィック・フィルム・アーカイブ館長)が選出した5名のファイナリストが展覧会に出品し、最終選考に臨む。

 ファイナリストによる展覧会は「ヨコハマトリエンナーレ2017」の期間中となる9月16日~11月5日にBankART Studio NYK(横浜)で開催。展覧会を経て発表されるグランプリには賞金300万円に加え、海外レジデンスの機会が提供される。ファイナリストは6月上旬に発表される予定だ。