NEWS / HEADLINE - 2017.2.18

開館20周年 安曇野ちひろ美術館で
高畑勲と奈良美智が展覧会を企画

長野の安曇野ちひろ美術館が開館20周年を記念し、「高畑勲がつくるちひろ展 ようこそ!ちひろの絵のなかへ」展と「奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人」展を3月1日より同時開催する。

いわさきちひろ 麦わら帽子をかぶったおにた『おにたのぼうし』(ポプラ社)より 1969

いわさきちひろ 麦わら帽子をかぶったおにた『おにたのぼうし』(ポプラ社)より 1969

 安曇野ちひろ美術館は、絵本画家・いわさきちひろ(1918〜74)の業績を記念し、ちひろの作品と世界の絵本画家の作品を恒常的に見ることができる施設として、1997年に開館。散逸されがちな絵本原画の収集、公開、保存、研究に努めるとともに、アジア各国でちひろと絵本文化の普及支援活動を行っている。

 開館20周年を記念した展覧会シリーズ第1弾となる今期は、アニメーション映画監督・高畑勲とアーティスト・奈良美智による企画展を同時開催する。

 「高畑勲がつくるちひろ展 ようこそ!ちひろの絵のなかへ」では、代表作『おにたのぼうし』(ポプラ社、1969年)や、戦争時の子どもたちを描いた『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店、1973年)などを展示。ちひろ作品と同時代に生き、自身の創作にもインスピレーションを得てきた高畑の視点から、ちひろの作品の魅力に迫る。

 「奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人」では、戦後の混乱期に膨大な童画を描いた茂田井武の作品のなかから、奈良が今でも「新しい」と感じる作品を選び、展覧会を構成。20代の欧州放浪中に描かれた画帳や戦時中の日記、夢から生まれた絵物語、子どもの落書きのある絵を通じて画業を振り返る。

 会期中は、高畑による講演会やギャラリートークを予定。加えて、所蔵作品から「旅」をテーマにした絵本を展示する「ちひろ美術館コレクション 旅する絵本」展も開催しており、ちひろ作品とともにさまざまな絵本に触れられる機会となっている。