ジェフ・クーンズ、盗作で有罪へ。約17万ドルの支払いを命じられる

ジェフ・クーンズが1988年に発表した作品《Fait d'Hiver》。この作品の盗作疑惑について、訴訟からおよそ3年を経た11月8日、クーンズに有罪判決が下った。

アート・バーゼル香港2018でのジェフ・クーンズ

 2014年、ホイットニー美術館で開催された回顧展が同館過去最多の動員数(当時)を記録するなど、アメリカの現代美術家を代表するひとりとして知られるジェフ・クーンズ。そのクーンズが1988年に発表した《Fait d'Hiver》は、雪の上で手を上げ横たわる女性の側に、首に花輪をつけたブタ、ペンギンが立つ彫刻作品。本作には4点のエディションがあり、うち1点は2004年のクリスティーズ・ニューヨークで約470万ドル(約5億3500万円)の価格で落札された。

 14年、本作はパリのポンピドゥー・センターで開催されたクーンズの回顧展にて展示。この回顧展のカタログで《Fait d'Hiver》を目にし、盗作の訴えを起こしたのが、フランスの広告会社で重役を務めるフランク・ダビドビッチだ。

 ダビドビッチによると《Fait d'Hiver》は、自身がファッションブランドのために1980年代半ばに制作した広告写真の盗作であると主張。15年に訴訟を起こし、およそ3年を経た11月8日、フランスの裁判所はジェフ・クーンズとその事務所、美術館に損害賠償として計15.3万ドル(約1750万円)の支払いを命じた。

 なお、クーンズはこれまでにも度々盗作で訴訟を起こされており、92年に1度、93年に2度、2017年に1度と、少なくとも4度の有罪判決を受けている。

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