2018.11.6

アートと個人の関係を、テクノロジーで変革する。 スマイルズの遠山正道とPARTYが新会社「The Chain Museum」を設立

スマイルズの代表取締役社長・遠山正道と、クリエイター集団「PARTY」が、共同出資の新会社として「The Chain Museum」を設立した。

左からスマイルズの遠山正道、PARTYの伊藤直樹

 「Soup Stock Tokyo」や「giraffe」などを展開するとともに、作家として「大地の芸術祭 越後妻有 アートトリエンナーレ2015」や「瀬戸内国際芸術祭2016」に檸檬ホテルを出品したスマイルズ。その代表取締役社長を務める遠山正道と、サービス・プロダクト開発、エンターテイメント、ブランディングの3つの領域で活動するクリエイター集団「PARTY」が新会社「The Chain Museum」を設立した。

 「The Chain Museum」は、「ミュージアム」「プラットフォーム」「コンサルティング」という3つの事業モデルを掲げており、「ミュージアム」ではアートに触れる場を「ミュージアム」として再定義。小さくユニークなミュージアムを世界中に多数生み出していくという。また、青森県・十和田現代美術館でのラファエル・ローゼンダールの作品《haiku》や、東京都南青山での公演『ドクダム by Co.山田うん』など、アーティストとともに「プロジェクト」を立ち上げ、ビジネス・テクノロジーなどの非アート領域ともコラボレーションを続けていくとしている。

 「プラットフォーム」では、個人とアーティストをつなぐ新しいプラットフォームを開発。鑑賞者一人ひとりが、好みや価値観を表明・シェアし、アーティストと直接つながり、支援できるプラットフォームを目指し、個人からの小さな支援を集めることで、アートが活性化する次世代のパトロネージュを生み出すことを目的としている。

 そして「コンサルティング」では、施設に合わせた最適なアーティスト・アート作品のキュレーションや、コンサルティングを行い、その場に相応しいアートのあり方を提案。「The Chain Museum」のオリジナル作品についても、提案・制作が可能だという。