東京藝術大学は、2019年度以降の学士課程および大学別科入学者、2020年度以降の大学院課程(修士課程・博士後期課程)入学者の授業料を、現行の年額53万5800円から20パーセント(10万7160円)引き上げ、年額64万2960円とする方針を公表した。
同大によると、今回の引き上げによる収入は教育研究の高度化や、トップアーティスト育成の中核をなす「実技指導」の重点強化等に充当。「海外一流アーティスト、多様な専門家・実務家の誘致促進」「海外大学や芸術祭・音楽祭への学生の派遣等、国際経験機会の拡充」「芸術団体・企業等での実践型教育研究プログラムの充実」「個人指導・少人数教育を徹底するための教育研究体制の拡充」「実技指導、工房・スタジオ等での実習を支える専門スタッフの拡充」「国際基準の大型工房設備、楽器、撮影・編集機材の整備」といった6つの取り組みを着実に実施するためだとしている。
なお、引き上げと同時に、引き上げ額を含めた授業料の減免の実施や経済的な理由で修学困難な学生に対する「修学支援奨学金(給付型)」を新設。
また、2018年度以前に入学した学士課程および大学別科の学生、19年度までに入学した大学院課程の学生については、当該課程に在学している期間は、19年度以降も現在の授業料のままだという。