新ムンク美術館が2020年に開館。約2万8000点のムンクコレクションを大量公開

2020年6月に、新ムンク美術館がノルウェー・オスロのビョルヴィカ地区に開館する。13階の同館では、《叫び》をはじめムンクの多彩な代表作が常設展示となる。

新ムンク美術館外観イメージ Courtesy of Munch Museet

 2020年6月に、改築案が何年も棚上げになっていた新ムンク美術館が、ノルウェー・オスロのビョルヴィカ地区に開館する。13階の同館では、ムンクの多彩な作品が展示される。また、現在東京都美術館で日本初展示されている《叫び》も同館の常設展示となる。

 スペインの建築事務所フアン・ヘレロスが設計した新館は、ムンクが《叫び》や《絶望》のインスピレーションを受けたとされるスポット・エーケベルグの丘から見た景色の中心に位置。上階が前に傾くような独特な建物には、7層にわたって11の展示室が設けられる。

新ムンク美術館内部イメージ Courtesy of Munch Museet

 ノルウェーのメディア、News in Englishによると、現在のオスロ市立ムンク美術館では、約2万8000点のムンクコレクションのうち、わずか20パーセントしか展示することができない。新館では、約5倍の蔵品を常設展示することができると予測されている。今後、展示空間の60パーセント以上を占める3つのムンク常設展に加え、グズモン・ステネルセンなどノルウェー出身のアーティストや国際的なアーティストの企画展が行われる。

 コンサートや映画などの文化イベントを楽しむこともできる複合施設となる同館は、ムンクの名を冠しながらノルウェーの魅力的な文化を世界に発信する拠点となるだろう。

新ムンク美術館内部イメージ Courtesy of Munch Museet

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