アジアの食、恋愛、政治、文化。金沢21世紀美術館でイベント「東アジア現代映画ことはじめ:食と映画と現代アート」が開催
石川県の金沢21世紀美術館で、10月6日〜8日の3日間にわたって「東アジア現代映画ことはじめ:食と映画と現代アート」が開催される。これは、日本、中国、韓国、香港、台湾に関連する映画・映像を通して、国を超えた普遍的なものとは何かを探ろうというものだ。
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金沢21世紀美術館のシアター21を会場に、社会、生と死、人間の不条理、遊び、時代と娯楽、映像美といったテーマごとにセレクトした作品の上映を行ってきた企画シリーズ「映画の極意」。その第19回では、「東アジア現代映画ことはじめ:食と映画と現代アート」と題し、日本、中国、韓国、香港、台湾に関連する映画・映像を3 日間かけて特集する。
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1日目は「食」をテーマに、日中韓の映画をセレクト。家族、仕事、恋愛など様々な人間模様が現れる「食べるシーン」を通して各国の共通項や違いが見えてくるだろう。上映に合わせて、各国の料理を実際に味わう企画も行われる。
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2日目は、商業ベースの映画づくりから一線を画した作品を多く生み出し、現代映画史に大きな足跡を残した映画運動「台湾ニューシネマ」と「香港ニューウェーブ」の代表作を紹介。巨匠エドワード・ヤンの傑作『䚃嶺街少年殺人事件』や、「香港ニューウェーブ」の旗手として国際的な評価を得たウォン・カーウァイの『恋する惑星』など、実際の社会問題や独特の美意識に裏付けられた世界が集まる。
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3日目は、現代美術の映像表現を特集。ヴェネチア・ビエンナーレ2015 韓国館代表のムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ、現代中国の若者の文化をユーモラスに切り取りニューヨーク近代美術館やグッゲンハイム美術館に作品が所蔵されるツァオ・フェイなど、各国を代表するアーティストによる貴重な映像作品を一挙上映。そこに内包された各国の歴史と現代性から、国を超えた普遍的なものとは何かを探る。
様々なアジアの文化プログラムで盛り上がる金沢。アジア各国の食や恋愛や政治、文化について映画や映像を通してじっくり味わってみてはいかがだろうか。