9月8日、ロンドン大学ゴールドスミスキャンパスの中心に、ゴールドスミス現代美術センター(Goldsmiths CCA)が新たにオープンした。同館は、築120年の歴史を持ったビクトリア風の銭湯を、ターナー賞を受賞した建築集団アセンブルが改築したもの。
1898年に銭湯としてオープンしたこの建物は、地元の人々によってスイミングスクール、ダンスホール、レスリング、コミュニティイベントなどの会場として使われていた。1991年にプールが閉鎖され、99年にゴールドスミス・カレッジがこの建物を購入。その後、プールは美術部学生用のスタジオスペースや学習スペースに改造された。
合計1000平米の面積を持つ同館は、屋上ギャラリーを含む8つのギャラリーに700平方米の展示スペースを備えており、今後、国際的なアーティストやプロジェクトとともに、講演、パフォーマンス、映画などの幅広い展覧会を開催する予定だ。
同館のディレクターであるサラ・マッククロリは、「私たちが望んでいるのは、このエリアを最高の現代美術に関心を持つ人にとっての欠かせない場所にすることだ」と述べている。
こけら落としのミカ・ロッテンバーグの個展を合わせ、ゴールドスミスの現代美術分野における今後の活動に注目したい。