2018.8.27

日英ダンサーが夜の海を舞う。大月壮、田中秀典、平井有太らが参加する「混獲」がテーマのウェブムービーが公開

環境保護をテーマに活動するNGO「グリーンピース・ジャパン」が8月27日、漁業における混獲問題を提起した1分間の短編ムービー『混獲 -Bycatch-』を公開した。

『混獲 - Bycatch-』より ©️Yusuke Oikawa / Greenpeace
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 漁業において、対象とする魚種以外の生物が一緒に捕獲されてしまう「混獲」。ここには海鳥、ウミガメ、海洋哺乳類なども含まれ、16万羽のウミドリ、30万頭のウミガメが犠牲になっているという。

 このたび、混獲問題をはじめとした環境問題に関心を寄せるクリエイターが集まり、短編ムービー『混獲 - Bycatch-』を公開した。

 ムービーのなかでは、「漁網ドレス」を身につけて踊る2人のダンサーが混獲の被害を受けるウミドリを表現。月光の下で息を引き取るまでの様子が表されている。

『混獲 - Bycatch-』より ©️Yusuke Oikawa / Greenpeace

 「漁網ドレス」のデザイン、映像演出を手がけたのは、2008年からリサイクルをテーマにしたコレクション「Re-cycle-style」を主宰するタニクミコ。映像ディレクターは、これまでサザンオールスターズやYUKIなどのミュージックビデオを手がけ、今年、環境に関するクリエイティブチーム「NEWW」を立ち上げた大月壮。

 そして、数々のミュージックビデオや広告などで活躍する前島祐樹が照明ディレクターを務め、再生可能エネルギーの普及に尽力中で、2016年末にはChim↑Pomキュレーションにより個展「ビオクラシー」展を開催した平井有太が総合プロデュースを行っている。また、レッドブルなどにも作品を提供し、スケーター界を代表するフィルムメイカーである田中秀典によるメイキング映像も後日公開される。

 身近でありながら実感する機会の少ない環境問題。平井は「昨今の異常気象で明らかですが、すでに壊滅的と言える環境には遅かれ早かれ、誰もが関わるのが当たり前になる」と話している。