『美術手帖』6月号「アートと人類学」特集の巻頭座談会に登場した、写真家、映像人類学者の港千尋と、映像人類学者で国立民族学博物館准教授の川瀬慈が登壇するトークイベントが開催される。
港は「記憶」や「政治」をテーマに、写真家・人類学者として批評・研究・制作を行っている。現在は多摩美術大学で教鞭をとりながら、「あいちトリエンナーレ2016」などで人類学的な観点から展覧会のキュレーションを担当し、著書や写真作品も多数発表。国内外を問わず、アートと人類学をつなぐ活動を多方面で展開している。
いっぽう、国立民族学博物館に所属する人類学者の川瀬は、アフリカの音楽文化を主なテーマに、エチオピアなどでフィールドワークを行い、民族誌映画作品を制作。領域横断的な映像ワークショップ「Anthro-film Laboratory」の運営や、アーティストと共同でのプロジェクトなど、映像人類学と現代美術との交点を探る活動を積極的に行っている。
「アートと人類学」特集巻頭座談会では、美術と人類学をつなぐキーワードである「イメージ」をめぐり語り合ったふたり。本イベントでは、アートと人類学を考えるためにおすすめの書籍を紹介しながらのトークを予定している。特集内容をより深く、より面白く知るための入口となる企画だ。