2018.4.13

映画『ザ・スクエア』をキュレーター、精神科医、ドラァグクイーンが語り尽くす。代官山 蔦屋書店でイベント開催

第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した『ザ・スクエア』。同作の公開を前に、代官山 蔦屋書店で保坂健二朗、名越康文、ヴィヴィアン佐藤という異なるジャンルの第一人者を招いてのトークショーが、4月15日に開催される。

映画『ザ・スクエア』より © 2017 Plattform Produktion AB / Société Parisienne de Production /
Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS

 映画『ザ・スクエア』は、美術館を舞台に、人間が持つエゴを描いた作品として高く評価され、第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。

 同作の主人公は現代美術のキュレーター、クリスティアン。順風満帆なキャリアを重ねていたクリスティアンだが、次回の展覧会で発表しようとした作品《ザ・スクエア》と、路上で財布を盗まれたことに対して行った報復によって、キュレーターとしての人生は予期せぬ方向へと突き進んでいく。本作に垣間見えるのは、現代社会が抱える格差や差別、あるいはコンテンポラリー・アートシーンへの皮肉、表現の自由など、様々な要素。それらを通して、人間の本質へと切り込んでいく作品となっている。

 この映画が4月28日にロードショーされるのを前に、代官山 蔦屋書店でトークショーが開催される。登壇は、保坂健二朗(東京国立近代美術館研究員)、名越康文(精神科医)、ヴィヴィアン佐藤(美術家・ドラァグクイーン)の3名。「アート業界」を舞台に浮き彫りになるのは、モラルとエゴの狭間で揺れ動く人間の不条理なのか? 異なる立場の3者が本作を語り尽くす。