歩くことで自然と人間に向き合う。写真家・津田直がリトアニアで撮影した新作を初公開

「写真と時間の関係」というテーマを探求しながら、風景写真の新たな潮流を切り開いてきた写真家の津田直が、4年にわたりリトアニアで撮影した新作を三菱地所アルティアムで発表する。会期は4月28日〜5月27日。

津田直 「エリナスの森」より © Nao Tsuda Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

 津田直は1976年神戸市生まれ。2010年に芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)を受賞。2000年初頭よりランドスケープを中心に撮影を続け、国内外で写真作品を制作してきた。

 本展では、北東ヨーロッパ・バルト海に面し、国土のおよそ3分の1が緑に覆われた小国・リトアニアへの旅を重ねながら、4年にわたって撮影を続けてきた新作が発表される。

 津田は眩しい初夏を迎える日、小さな村で続いてきた夏至祭に立ち会った経験、森の中で暮らす人々と土地との間に深い繋がりを見つけたことをきっかけに、かつての日本人が持っていた自然信仰との共通点を感じたという。

 本展は、歴史に翻弄されながらも、今年独立100周年を迎えた小国で大切に受け継がれてきたリトアニアの文化を見つめ写し撮った写真とともに、美しいリトアニアの風景を体感できる展覧会になっている。

編集部

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