来たるべき「(人工)生命」の未来とは。世界初の合同カンファレンスが東京で開催!
来たるべき「ALife(人工生命)」の未来を模索する人工生命国際会議「ALIFE 2018」が、複雑系科学研究者の池上高志が率いる「ALIFE Lab.」主催のもと、日本科学未来館にて開催される。会期は7月23日〜27日。
![](https://bt.imgix.net/magazine/13035/main/Alife_keyvisual_with_text.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,61,1204,677&v=5)
既存の生命に限定するのではなく、可能性としての生命を理解する学問「Alife(=人工生命、Artificial Lifeからの造語)」。これはコンピュータ技術や生化学によって人工的に「生命」のシステムをつくりだそうとする研究活動であり、1986年に理論物理学者 クリストファー・ラングトンが命名し、30年以上の歴史を持つ。87年にアメリカでスタートした人工生命の国際会議も今年で30年目を迎え、これまで隔年で開かれていたアメリカとヨーロッパでの人工生命の国際会議を統一、東京で初となる国際会議が開かれることになった。
その記念すべき第1回目のテーマは「Beyond AI」。昨今、驚くべきスピードでAI(Artificial Intelligence)の技術が進歩するなか、ALife(Articial Life)では、AI、ロボット、バイオロジー、アートといった幅広い側面から、テクノロジーと人間や生命の新たなあり方を探求する。
登壇者には、掃除機ロボット「ルンバ」の開発者であり、MIT人工知能研究者所長のロドニー・ブルックス、タクシーサービス「Uber」内、「AI Labs」設立メンバーであり研究主任のケネス・O・スタンリー、ロボット工学者の石黒浩や、あらゆる動物や人工物に憑依できるゲーム『Everything』で数々の賞を受賞したアーティスト・アニメーターのデビッド・オライリーをはじめ、多彩な登壇者が世界各国から集結。
またカンファレンスに先駆け、アーティストの作品展示やパフォーマンス、アートとテクノロジーのハッカソン「Art Hack Day」のアワード受賞者展示、子供向けワークショップ「ALife for Kids」も開催予定だという(詳細は後日発表)。
初の試みとなる合同カンファレンスの内容もさることながら、従来的な国際学会のイメージとは異なる多彩なプログラムにも注目したい。