ニコラ・ブリオーが語る21世紀の「関係性の美学」。東京藝大で日本初の特別講演を開催

フランスを拠点に活動するキュレーター、美術批評家のニコラ・ブリオーが、東京藝術大学で特別講義と講演会を開催。本格的なレクチャーとしては日本初の試みとなる。

ニコラ・ブリオー

 ニコラ・ブリオーは、1980年代後半よりフランスを拠点に活動するキュレーター、美術批評家。95年に自身の企画する「トラフィック」展(1996年)の開催に先立って提唱した「関係性の美学」など、現代美術をめぐる新たな解釈や議論の展開を創出する、様々な契機を生み出してきた。

 99年から2006年までは、パリの現代アート・スペース「パレ・ド・トーキョー」の初代共同ディレクターを務め、その後、同地の国立高等美術学校学長に就任。現在は19年に開館予定の美術館を含む複合アート施設「モコ:モンペリエ・コンテンポラン」のディレクターとしても活躍している。

 ブリオーによる本格的なレクチャーが行われるのは日本では初。「グローバル時代の芸術文化概論」と題した講義と、「21世紀の関係性のランドスケープ:人間的そして非人間的領域の狭間におけるアート」と題した講演会を行う。

 また、これに先立つプレ授業の一環として、星野太(美学/表象文化論)による講義も開講。ブリオーのこれまでの仕事を概観するとともに、著作の検討を通じて、その「思想家としてのキュレーター」の側面を浮き彫りにする。

※一般公開は、Program 03の特別講演会 ニコラ・ブリオー「21世紀の関係性のランドスケープ:人間的そして非人間的領域の狭間におけるアート」のみ。Program 01 関連プレ講義 星野太「ニコラ・ブリオー:思想家としてのキュレーター」と、Program 02 英語による特別講義 ニコラ・ブリオー「グローバル時代の芸術文化概論:(詳細未定)」は非公開。(12月27日追記)

編集部

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