「気配」をグラフィックで表現。多分野で活動するグラフィックデザイナー・安田昂弘が新作個展を開催

グラフィックデザイナー、ムービーディレクター、アートディレクターなど幅広い分野で活動する安田昂弘の個展「EMERGE」がVOILLDで開催される。会期は2017年12月9日〜2018年1月14日。

Takahiro Yasuda emerge mainvisual

 安田昂弘は1985年愛知県名古屋市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業後、2010年に株式会社ドラフトに入社。現在はCEKAI(世界株式会社)に所属し、デジタル領域のデザインやプロダクト、映画監督など、さまざまな分野で活動を展開している。

 コンピューターという1つのメディアを駆使する安田の作品は、一見シンプルに見えるが、複雑に重なり合った線や面で構成されている。

 近年「見る」という行為に着目し、作品の題材にしているという安田は、本展に際し、「デジタルでかたちのない情報は、善悪や虚実に関係なく、フラットなものとして人々に近づいている。視覚文化でも同様に、背景や意図が無視されたまま、ビジュアルが共有されている」と語る。

 本展では、「見る」ことを軸に、それに対する興味や影響から感じる「気配」という曖昧な存在をグラフィックでどのように表現できるかに迫る。会場ではグラフィックを中心とした平面作品が約10点が展示される。

編集部

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