對木裕里(ついき ゆり)は1987年神奈川県生まれ。「人とものと空間の次元の変化」への関心を軸に、石膏、粘土、木材、シリコン、ブロンズ、石など様々な素材を使用した彫刻作品を制作している。
對木は2016年に、「保養とアートの宿」をコンセプトとする温泉旅館・板室温泉大黒屋(栃木県・那須塩原市)が主催する「第11回 大黒屋現代アート公募展」で大賞を受賞。公募展審査員のひとりであるアーティストの菅木志雄は、對木の作品について「変化することを内包した形体観がある」と評した。
その受賞記念展として開催される本展では、對木が受賞後約1年半をかけて制作した新作を発表。石膏型取りで制作された彫刻作品を中心に、約25点が展示される。
なお、現在「第13回 大黒屋現代アート公募展」が作品を募集中。大賞受賞者には賞金30万円のほか、板室温泉大黒屋での個展開催の機会が与えられるので、こちらもあわせてチェックしたい。