アリン・ルンジャーン(Arin Rungjang)は1975年バンコク生まれ。同市を拠点にアジアと欧米を中心に活動している。
近年では、ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)や「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」のほか、ドクメンタ14(アテネ、カッセル、2017)、「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」(国立新美術館、森美術館、2017)に参加するなど、世界的に活動している。
2015年にパリで発表した《モンクット》は、ドクメンタ14に招聘されるきっかけとなった作品。タイ語で「王冠」を意味する本作は、「モンクット王」として知られるラーマ王4世とナポレオンに関する、歴史上の知られざる出来事をもとにして制作されたインスタレーション作品だ。
今回の個展では、本作に新たな要素を加え、フランス国外で初めて展示する。