エマニュエル・ソーニエが見た現代社会。セロニアス・モンクに捧げる個展「ATM tempo I/II/III」

パリとトルコを拠点に活動するエマニュエル・ソーニエの個展が、銀座メゾンエルメスで開催される。会期は7月14日~10月31日。

Emmanuel Saulnier Round Midnight 2016 Burnt and carved wood, ink, glass, dry ink Installation view at Palais de Tokyo, Paris photo by André Morin © ADAGP, Paris 2017 Courtesy of the artist

 1952年にパリに生まれたエマニュエル・ソーニエ。主にガラスを用いた作品で知られ、現在はフランス及びトルコに在住。近年では「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」(ポンピドゥー・センター・メス、森美術館、2015年)に参加した。現代社会に対する深い洞察を持つ彼はまた、パリ国立高等美術学校で教鞭も執っている。

Emmanuel Saulnier BOIS/VOIS/SOIS 2002 Glass, water, ash 700×300cm Installation view at La Verrière Hermès, Brussels photo by Fabien de Cugnac Courtesy of the artist

 身近に起こった歴史的出来事を参照して制作されたソーニエの彫刻作品は、人間の実存や上書きされる歴史に疑問をなげかけている。

Emmanuel Saulnier Place noire 2007 Pieces of black asphalt Installation view at Atelier Brancusi, Centre Pompidou, Paris photo by Sébastien Gschwind

 本展は、2017年2月にパリのパレ・ド・トーキョーで行われた個展「Black Dancing」から発展したもの。ジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクへのオマージュとして構想され、楽曲のように、三つのパート(tempo I/II/III)で構成されている。同時に親交のあるアーティストの作品も紹介。様々な分野にネットワークを広げるソーニエに迫る展示となっている。

編集部

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