空間と装飾を統合する。
松本尚の個展「間違いの庭」

JR東日本「現美新幹線」などにも参加しているアーティスト・松本尚が、京都のアートスペース虹で新作個展を開催する。会期は、6月20日〜7月2日。

IDLE GARDEN_01 / 無為の庭Ⅰ 2017 キャンバスに顔料、膠 1455mm×1455mm

 松本尚は1975年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学大学院を修了後、京都・大阪を拠点に活動している。これまでの主な展覧会は、「MOT アニュアル 2010:装飾」(東京都現代美術館・東京、2010)、「HANA 現実と虚構が溶け合った視覚の冒険」(小山市立車屋美術館・栃木、2010)、「Wonder Beast この惑星のこども」(SCAI THE BATHHOUSE・東京、2015)など。

 松本は、古今東西の神話や伝承、現代文学作品などを引用し、シルク布地や絨毯、壁紙などを用いて平面作品やインスタレーションを制作している。また、JR東日本が運行するアートとコラボレーションした新幹線「現美新幹線」や、アーティストがアパートをリノベーションする「APartMENT」プロジェクトへの参加、ファッションブランドNEMIKAとのコラボレーションなど、活動は多岐にわたる。

 本展では、ギャラリー空間をひとつの庭に見立てて展示を構成。松本が近年取り組んでいる、装飾性と空間性をひとつの画面に統合する試みから生まれた平面作品の新作と、その制作過程で描かれたドローイングを発表する。

編集部

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