影山紗和子が描く、
ポップでグロテスクな空想の世界

第15回グラフィック「1_WALL」を受賞した影山紗和子が、銀座・ガーディアン・ガーデンで受賞者個展を開催。受賞作のほか、新作も展示する。会期は5月30日から6月16日まで。

影山紗和子 地獄ちっく(部分) 2016 

 影山紗和子は1993年埼玉県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科を今年卒業し、現在は東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に在籍。2016年に、ガーディアン・ガーデンが主催するコンペティション・第15回グラフィック「1_WALL」のグランプリを受賞し、今回受賞者個展を開催する。

 影山は、連続した静止画を一コマずつ重ね合せるように描くことで、まるで映像のような効果をもつイラストレーションを制作する。女の子、動物、食べ物、部屋の中などがカラフルな色でポップに描かれた作品は、一見すると楽しくのびやかだが、よく見るとグロテスクな要素も含まれ、重層的なストーリーを感じさせる。

 本展では、1日の物語を40メートルの絵巻物で表現した受賞作《地獄ちっく》(2016)のほか、受賞後に描いた新作も展示。ギャラリー空間全体を使って作品を展開する。

編集部

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