日本初の個展を開催!
日常を解体するイ・ウォノの試み

ソウルを拠点に活動するアーティスト、イ・ウォノが、日本で初となる個展を開催する。新宿のYumiko Chiba Associates viewing room shinjukuにて、5月9日から6月17日まで。

Wonho Lee The White field III 2011 White lines painted on grass footballstadium, 5 photos, video © Wonho Lee, Courtesy of Yumiko Chiba Associates Installation view: Yunseul Art Gallery in Kimhae(2011)

 イ・ウォノは、ソウルを拠点に活動するアーティスト。日常生活における様々な概念を解体し、まったく別次元の状況として提示することで、見るものの価値観に問いを投げかける作品を発表している。

 日本では、2015年に国立新美術館で開催された「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋―日本と韓国の作家たち」展に参加。ソウルや東京のホームレスたちから段ボールの家を購入し、その際に交わした取引証明書とともに展示した作品《浮不動産》で注目を集めた。

 日本で初めての個展となる本展では、「The White field」シリーズの作品を展示。サッカースタジアムに引かれたコートの白線を切り取り、白い平面として展示空間に再出現させた本作では、白線はコートから分離されることで本来の機能を失い、定義された境界は意味をなくす。

 展覧会初日には、上述の「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋」のキュレーションを手がけた米田尚輝と、美術家の冨井大裕をゲストに迎え、作家とのトークイベントも開催される。

編集部

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