香川県丸亀市にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で、写真家・奥山由之の公立美術館初となる個展「奥山由之展 大いなる矛盾/視線の行き交い」が開催される。会期は2027年8月7日~12月5日。
奥山は1991年東京生まれ。2009年より写真制作をはじめ、2011年に第34回写真新世紀優秀賞を受賞。2016年には写真集『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞を受賞した。近年は映画監督としても活躍の場を広げ、映画『アット・ザ・ベンチ』(2024)や『秒速5センチメートル』(2025)を発表した。

公立美術館では初となる個展
本展は奥山由之にとって公立美術館では初となる個展だ。写真や映画を起点に、多様なメディアを横断しながら独自の表現を切り拓いてきた奥山の15年以上にわたる活動を、350点を超える作品群を通して捉え直す。

展示は、初期の代表作から現在までを再構成する「大いなる矛盾」と、近作の「flowers」「windows」「photographs」の3部作を中心とした「視線の行き交い」という2つの軸で構成される。さらに、今後の展開を予感させる新作も交え、その広範な作品世界に迫る試みとなる。
会場全体を通して、具象と抽象、現実と虚構、意識と無意識など、相反する要素が共存する「矛盾」を手がかりに、世界を一面的に捉えることへの違和感や、他者との関係性を見つめ直してきた奥山の実践を紹介。スマートフォンやAIによって誰もが容易に画像を生み出せる現代において、「写真だからこそ可能な表現とは何か」というメディアの本質と新たな可能性を問いかける。























