今週末に見たい展覧会ベスト11。菅井汲、ART FAIR ASIA FUKUOKAからマリメッコ展、「禅とジブリ」まで【4/4ページ】

「『禅とジブリ』京都展」(京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ)

 京都市京セラ美術館で「禅とジブリ」京都展が10月3日に開幕する。スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫と禅僧との対談をまとめた書籍『禅とジブリ』を原点に、スタジオジブリ作品を通して「禅的なまなざし」に触れる体感型の展覧会だ。

© 2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

 展覧会の中心となるのは、宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』(2023)。善悪を単純に二分せず、明確な答えを示さない同作の世界観を、禅が重視する「分けない」「決めつけない」「ありのまま観る」という考え方と重ね合わせる。会場では映画の名セリフや場面写真、鈴木敏夫の書などを通して、ジブリ作品に通底する「ものの見方」を紹介する。

 禅寺や禅文化が現在も身近に息づく京都という土地を舞台に、ジブリ作品を入り口として禅を日常と結びつけて考える試みとなる。

会期:2026年10月3日~12月6日
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
開館時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで
休館日:月(10月12日、11月23日は開館)
料金:一般・大学生 1900円 / 中学・高校生 1500円 / 小学生 1100円 / 未就学児 無料

「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026」(八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内、屋外会場)

 東京の八重洲・日本橋・京橋・銀座エリアを舞台とする写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026」が、10月3日に開幕する。今年は日本語でもっとも短い接続詞である「と」をテーマに、人と人、世界と世界を写真によってつなぐ可能性を探る14の展示が展開される。

ザネレ・ムホリ Bester VIII, Philadelphia 2018 Courtesy Zanele Muholi; Southern Guild, Cape Town/New York; Yancey Richardson, New York; and The Muholi
Art Institute. © Zanele Muholi.

 メイン企画展のひとつは、2026年ハッセルブラッド国際写真賞を受賞した南アフリカのヴィジュアル・アクティヴィスト、ザネレ・ムホリによる「ものが王冠になるとき、」。代表作《Somnyama Ngonyama, Hail the Dark Lioness》を中心に、洗濯ばさみやゴム手袋など身近な日用品を王冠や装身具に見立てたセルフポートレートを紹介し、人種やジェンダー、労働、セクシュアリティ、表象をめぐる問いを提示する。

 ほかにも、蝶の移動と国境を越える人々を重ね合わせるルーカス・フォグリアの《Constant Bloom》、植田正治の代表作『童暦』を「子ども」という視点から読み直す展覧会などを開催。街中を巡るデジタルスタンプラリーやAI音声ガイドなども用意され、都市空間を横断しながら写真と出会う機会をつくる。

会期:2026年10月3日~26日
会場:八重洲・日本橋・京橋・銀座エリア各所(TOFROM YAESU TOWER、東京ミッドタウン八重洲、東京建物日本橋ビルほか)
料金:無料