大西伸明がみせる物体の裏と表
個展「鏡を通り抜けて彼女は何をみたのか」

樹脂による型取りや版画の技法を用い、本物と見紛うようなオブジェを制作してきた大西伸明の個展が、MA2 gallery(恵比寿)で開催されている。会期は4月29日まで。

大西伸明 Vacuum - skull 2017 白銅に塗装 21×16.5×6cm

 大西伸明は、1972年岡山県生まれ。樹脂による型取りや版画の技法を用い、身の回りに存在する物体の表面を剥ぎ取ったようなオブジェを中心に制作してきた。

 12年度に五島記念文化賞・美術新人賞を受賞し、ドイツを拠点にヨーロッパ諸国での海外研修を経験。本展はその帰国記念として開催される。

 本展では、本来隠されている物体の裏面を磨き上げ、周囲を映しこむ鏡面として表にみせる「Vacuum(真空)」と名付けられたシリーズの新作を発表する。

 

 また、大西の代表作から新作までをまとめたカタログも出版され、恵比寿のNADiff a/p/a/r/tにて出版記念展覧会が同時開催される。

編集部

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