大西伸明は、1972年岡山県生まれ。樹脂による型取りや版画の技法を用い、身の回りに存在する物体の表面を剥ぎ取ったようなオブジェを中心に制作してきた。
12年度に五島記念文化賞・美術新人賞を受賞し、ドイツを拠点にヨーロッパ諸国での海外研修を経験。本展はその帰国記念として開催される。
本展では、本来隠されている物体の裏面を磨き上げ、周囲を映しこむ鏡面として表にみせる「Vacuum(真空)」と名付けられたシリーズの新作を発表する。
また、大西の代表作から新作までをまとめたカタログも出版され、恵比寿のNADiff a/p/a/r/tにて出版記念展覧会が同時開催される。