春画展「春画(はるが)来た!」が熊谷美術館で開催。秘蔵の100点が展覧

山口・萩の熊谷美術館で、春画展「春画(はるが)来た!」が開催される。会期は3月28日~6月29日。

喜多川歌麿 絵本小町引(一部) 享和2年(1802) 浦上蒼穹堂蔵

 山口・萩の熊谷美術館で、春画展「春画(はるが)来た!」が開催される。会期は3月28日~6月29日。

 「春画」は、男女の性愛をテーマに描かれた絵画作品であり、そのおおらかかつユーモアあふれる男女の姿は、江戸時代の庶民から大名まで幅広く親しまれた。また、葛飾北斎、喜多川歌麿など著名な絵師による名作も数多く残されており、その芸術性の高さからも近年は国際的に再評価の機運を見せている。

 2013年から14年にかけてはロンドン・大英博物館で「春画 日本美術の性とたのしみ」が開催され、約9万人を動員。15年に東京・目白の永青文庫で開催された日本初の「春画展」には3ヶ月で21万人が来場するなど、大きな話題を呼んだ。 また昨年は細見美術館で「美しい春画」が開催され、こちらも注目を集めた。

 本展を監修するのは、大英博物館「春画展」の出品者およびスポンサーであり、永青文庫「春画展」で中心的役割を果たした浦上満(浦上蒼穹堂代表)。会場では春画の名品約100点が展示される。会場となる熊谷美術館には国指定重要文化財が4棟あり、江戸時代の建築と作品がどのような一体感を見せるのか、注目したい。

 会期中には萩市および近隣地域の企業・団体との商品開発や、30超の商店や飲食店が連携する街歩きイベントといった連携企画も予定されている。なお本展は18歳未満入館禁止となるので注意してほしい。

編集部

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