樹を見上げ描き続ける日高理恵子。13年ぶりに国内美術館で個展を開催

30年以上にわたり樹をモチーフとして描き続けてきたアーティスト・日高理恵子が13年ぶりに日本の美術館での個展を開催する。ヴァンジ彫刻庭園美術館で4月22日より。

《空との距離XIII(ドローイング)》 2017年 © Rieko Hidaka Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 日高理恵子は、1958年東京都生まれ。95年から96年まで、文化庁芸術家在外研修員としてドイツに滞在。これまで、国立国際美術館(大阪、98年)、アートカイトミュージアム(デットモルト、ドイツ、2003年)などで個展を開催し、日本画の素材を用いながらも、伝統的な様式に捉われることなく、現代美術のフィールドで活躍している。

 日高は樹をモチーフとし、真下から見上げる視点で描く作品を特徴とする。入念な観察とデッサンに基づいて、大画面に隅々まで描かれる枝や葉は、モノクロームでありながら繊細で豊かな色調を帯びている。

 13年ぶりの国内の美術館での個展となる本展では、02年から制作を開始した「空との距離」シリーズの最新作を発表する。

編集部

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