田幡浩一と三宅砂織がいざなう、イメージの向こう側。アーツ前橋で展覧会開催中
群馬のアーツ前橋で、「Art Meets 04 田幡浩一/三宅砂織」展が開催されている。会期は5月30日まで。
![](https://bt.imgix.net/magazine/2887/main/04_coffee-and-espresso_tabata.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,380,3663,2060&v=6)
中堅アーティストを紹介するアーツ前橋の企画展「Art Meets」の第4回で取り上げられているのは、田幡浩一と三宅砂織。田幡は1979年、三宅は1975年生まれと同世代の2人はともに、あるイメージを表現するだけでなく、そこから動きや記憶などを想起させ、見る人のイマジネーションを刺激するような作品を発表している。
現在ベルリンを拠点に活動する田幡浩一は、動的な要素を含む平面作品や、素材や画材の制約のもとにつくられる映像作品などを制作。ペンのインクがなくなるまで蜂を描き続け、それを素材にアニメーション作品とした《bee》(2006)、ひとつのモチーフを2つの支持体にまたがって描き、それを「ずらす」平面シリーズ「one way or another」など、目の前にある対象の姿だけでなく、別の時間や動きを含む見方を提示する。
三宅砂織は、写真をもとにして描いた絵をベースに、印画紙の上に対象物を乗せて直接感光させる写真技法「フォトグラム」を用いて平面作品を制作し、2010年には「VOCA賞」を受賞している。作家自身や友人によって撮影された写真を、鑑賞者の想像力を刺激するようなどこか幻想的な質感の作品として再構築し、イメージと記憶、個人と他者や世界の関係性を探究する。
![](https://bt.imgix.net/magazine/2887/content/02_Cats1_miyake-845x600.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)