43人の著名な漫画家が、終戦から155年後の未来「2100年8月15日」の一コマを描くことで、ユーモアを交えながら、未来のために我々が何をすべきかを問いかける企画展「43人が描く空想未来漫画『2100年8月15日』」が東京・新宿の平和祈念展示資料館で開催中だ。会期は10月1日まで。
本展では、引揚体験者である森田拳次の呼びかけによって、いまから約10数年前に制作された43作家による約80点の作品群が展示。これらの作品は、一般財団法人「日本漫画事務局八月十五日の会」(*)の解散に伴い、平和祈念展示資料館へ寄贈されたものだ。
また、コロナ以降中止されていた対面型のワークショップなどのイベントも再開。本展に関連したワークショップ「未来をえがこう『2100年8月15日』」では、出展アーティストでもある辻下浩二が参加するほか、夏休みの自由研究としても好評の「平和新聞」づくりのワークショップも開催される。
関連する作品や資料を通して、あらためて平和の大切さについて真剣に学んでみてはいかがだろうか。
*──2002年、有志の漫画家・作家を中心に「私の八月十五日の会」として結成される。12年に一般財団法人「日本漫画事務局八月十五日の会」として再発足し、漫画・絵画の手法で平和を希求するメッセージを普及させ、社会に貢献することを目的に活動を行う。21年7月31日、解散。