クリエイターと考える、「どこまでがゴミ?」。企画展「かちのかたちたち展―捨てる手前と後のこと」が開催へ

第一線で活躍するデザイナーやクリエイターたちとサーキュラーについて考える企画展「かちのかたちたち展―捨てる手前と後のこと」が東京ミッドタウン・デザインハブで開催される。会期は12月5日~25日。

 第一線で活躍するデザイナーやクリエイターたちとサーキュラーについて考える、東京ミッドタウン・デザインハブ第100回企画展「かちのかたちたち展―捨てる手前と後のこと」が開催される。会期は12月5日~25日。

 「どこからがゴミで、どこまでがゴミではないのか?」。本展は、深澤直人、中村勇吾、柴田文江など多摩美術大学の教授陣に加え、25名のクリエイターらが、暮らしや仕事のなかにある「ゴミとゴミになる前の境界を感じるもの」を提示。クリエイティブとサーキュラーの新しい出会いやヒントを探るというものだ。

 さらに、呼び継ぎの器や襤褸(ぼろ)などの民俗学的な視点や、国内・世界での最新の取り組み事例なども紹介することで、様々な角度からサーキュラーを見つめる企画展となる。

呼び継ぎの器

 本展の開催に先立ち、監修の永井一史(多摩美術大学統合デザイン学科教授)は以下のように期待を寄せている。「あらゆるものを廃棄していたリニアな社会から資源を循環させていくサーキュラーな社会へ。その重要性は認識するものの、私たちはどんな情報を頼りに、どう行動するべきなのか。価値観が多様化し、社会のあらゆる事象・情報が複雑化する現代では、進むべき方向を見出すのは容易ではありません。今回はゴミに対する個人の考え方にフォーカスする企画、ゴミ問題へ理解を深める情報の提供、来場者が参加してもらえる仕掛けなど、この社会的課題を自分の問題に引き寄せてもらうことを意図した展示を行います。この企画を通じて、ひとりひとりがサーキュラーについて考えるきっかけにしていただければ幸いです」(一部抜粋)。

 なお、会期中には関連イベントも実施予定。詳細はデザインハブのウェブサイトにて順次公開予定のため、興味のある方はチェックしてほしい。

編集部

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