気鋭のアーティスト・水戸部七絵による初の作品集『Rock is Dead』の刊行を記念し、「Let’s Have a Dream!」展が東京・銀座蔦屋書店にて開催される。会期は7月30日〜8月12日。また本展に合わせ、マルチプル作品が制作される。書籍と合わせて販売、オンラインにてエントリーを受け付けるという。
水戸部は大胆な色彩の油絵具を指で幾層にも重ねて創作対象を表現するアーティスト。今年、東京オペラシティ アートギャラリーで開催された「project N 85 水戸部七絵|I am not an Object」をはじめ、個展やグループ展において積極的に作品の発表を続けている。近作ではロックスターのなかにアートへの危機感を映し出す作品を手掛けており、そのシリーズは2021年、東京・渋谷 biscuit galleryでの「Rock is Dead」展に始まり、2022年、東京・南青山 void+での「War is not over」展と続いてきた。
今回の個展で水戸部が選んだテーマは、「Let’s Have a Dream!(今一度、理想を掲げ、夢をみよう)」というもの。現実のなかに夢を見ようと挑戦を続ける、現在の水戸部が空間全体で表現された、ロックスターシリーズ第三弾とも言える展示となっている。
会期中には水戸部のトークイベントが2回され、それぞれ荒木夏実(キュレーター/東京藝術大学准教授)と、畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)がゲストとして登壇。作家の本質に迫る。
また、本展の開催に合わせてマルチプル作品も販売。作品のユニーク化をはかる水戸部の試みとして、⼀点⼀点に対して作家が加筆し仕上げられるという。作品は書籍とセットにして数量限定にて販売、オンラインにてエントリーが行われる。