国立西洋美術館のリニューアルオープンからKYOTOGRAPHIE、篠田桃紅展まで。4月に注目したい展覧会

2022年4月に開幕する展覧会のなかから、とくに注目したいものを編集部がピックアップしてお届けする。*最新情報は各館公式サイトをご確認ください。

ゲルハルト・リヒター 抽象絵画(649-2) 1987 キャンバスに油彩 200.7×200.8cm (C) Gerhard Richter 2021(20102021)

常設展、小企画展「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより」、新収蔵版画コレクション展(国立西洋美術館)

工事中の国立西洋美術館

 2020年10月より施設整備のために休館していた東京・上野の国立西洋美術館が、4月9日にリニューアルオープンする。

 オープンとともに、常設展や小企画展「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより」、新収蔵版画コレクション展が開催。14世紀から20世紀初頭までの絵画と彫刻や、ル・コルビュジエの晩年の絵画と素描、同館における近年の版画収集の成果が紹介される。また今回の施設整備では、ル・コルビュジエの設計をより反映し、1959年に創建した当時の姿に近づける工事が実施されたという。コレクション展などとともに、生まれ変わった国立西洋美術館の姿を堪能したい。

会期:[調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより]4月9日~9月19日、[新収蔵版画コレクション展]4月9日~5月22日

「モディリアーニ─愛と創作に捧げた35年─」(大阪中之島美術館)

アメデオ・モディリアーニ 少女の肖像 1915頃 個人蔵

 アメデオ・モディリアーニの日本では2008年以来となる大規模回顧展が「モディリアーニ─愛と創作に捧げた35年─」だ。本展は、モディリアーニの短い活動期のなかから優れた作品を選りすぐり、モディリアーニ芸術の本質を探るとともに、各国で進められているモディリアーニ研究の現在を紹介するもの。

 出品作品はフランス、イギリス、ベルギー、デンマーク、スイス、アメリカなどから集められ、国内美術館等が所蔵する油彩画や素描などが一堂に会する。とりわけ、スウェーデン生まれの伝説的ハリウッド女優、グレタ・ガルボが生涯にわたって愛蔵した《少女の肖像》(1915頃、個人蔵)の世界初公開には注目したい。

会期:4月9日〜7月18日
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開館時間:10:00~17:00 ※入場は16:30まで
休館日:月(ただし5月2日、7月18日は開館)
料金:一般 1800円 / 高校・大学生 1500円 / 小・中学生 500円

「モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」(ポーラ美術館)

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