クエイ兄弟が個展で見せる
幻想的な映像美と狂気の
アートアニメーション

幻想的なアニメーションなどの映像作品を制作するクエイ兄弟の西日本初個展が、三菱地所アルティアム(福岡)で開催される。会期は3月25日〜5月7日。

クエイ兄弟 仕立屋の店内(「ストリート・オブ・クロコダイル」より) 1986 Photo ©Robert Barker

 1947年、アメリカ・ペンシルヴァニア州生まれのクエイ兄弟は、スティーブンとティモシーの双子の兄弟。人形や機械を用いたアニメーション、ドキュメンタリー、バレエ映画やMV、オペラや演劇の舞台美術など、東欧の文化芸術に影響を受け、様々なジャンルの作品を制作している。

 本展では、代表作で86年にカンヌ国際映画祭短編部門にノミネートされたアニメーション《ストリート・オブ・クロコダイル》(1986年)や、チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルへのオマージュ《ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋》(1984年)など初期の映像作品を中心に公開。また、彼らが東欧の文化芸術作品に魅せられるきっかけとなったポーランド・ポスターや、映像制作で使用された緻密な模型も展示。彼らの幻想的な映像美とその制作背景に触れられる機会となる。

 なお、本展とあわせて、代表作や厳選されたCM作品を紹介する上映会も予定。

編集部

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