11月6日、埼玉県所沢市にグランドオープンを予定している「ところざわサクラタウン」内「角川武蔵野ミュージアム」で、6名のアーティストによる「コロナ時代のアマビエ」がリレー形式で展示されることが決定した。
参加作家は、多様な表現を用いながら毒とユーモアあふれる作品をつくる会田誠、人間と世界の根源的な関係性を表現する鴻池朋子、顔を独自の表現で描く川島秀明、作品を通じて環境破壊やエイズといった社会的課題を問う大岩オスカール、美しさと毒の間を揺らぐような作品を手がける荒神明香。残りの1名は「Secret」としてまだ明かされていない。
アマビエは、幕末の熊本沖に現れ、疫病について予言したといわれる謎の妖怪だ。コロナ禍によってSNSを中心に話題となり、多くのメディアでも紹介されるなど再び注目を集めている。
角川武蔵野ミュージアムが考えるアマビエは、すでに広く知られているアマビエ像の焼き直しではなく、不安に覆われた時代に何かしらの変化を与えてくれる新しいイメージだという。疫病である新型コロナウイルスへの恐れと不安だけでなく、この疫病により亡くなった多くの人々への鎮魂や、未来への希望もモチーフとなっている。
「希望」「不安」「鎮魂」「願い」「愛」などをテーマに、6名のアーティストそれぞれが表現するアート作品を順次披露していく予定。 12月末までは、第1段として2階エントランスに会田が描く巨大な《コロナ時代のアマビエ》が登場する。
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