ハードエッジや変形キャンバスに魅せられた画家。岡本健彦の未発表作品をrin art associationで見る

生涯を通じ、色面を明確な線で区切る「ハードエッジ」や変形キャンバスによる表現を追求した画家・岡本健彦(1934~2016)。その個展「1964-2005」が、群馬県高崎市のrin art associationで開催されている。会期は10月18日まで。

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 画家・岡本健彦(1934~2016)の個展「1964-2005」が、群馬県高崎市のrin art associationで開催中。会期は10月18日まで。

 神奈川県に生まれた岡本は、横須賀高校時代から画家を志し、多摩美術大学で絵画を学んだ。同大学卒業後の63年に、最先端のアートの動向を知るためにニューヨークへ渡米。幾何学的抽象表現を見直し、色面を明確な線で区切る「ハードエッジ」や変形キャンバスによる表現を追求した。

 68年の帰国後から80年代にかけては、福島・東京と拠点を移しながら、アクリル板に着色したレリーフ状の作品を発表。92年から群馬県多野郡吉井町(現・高崎市吉井町)にスタジオ兼住居を構え、合板や金属を半立体的に組み合わせるなど絵画表現の新しい可能性を見出した。オールドリッチ現代美術館や東京都美術館など国内外の美術館で展示を行い、注目を集めた画家だ。

 本展は、1964年から2005年までのハード・エッジ絵画群に焦点を当てた構成となっている。未発表作品を含む貴重な展示の機会に注目だ。

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