知ると、もっとおいしい。多角的な視点から和食に迫る特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が国立科学博物館で開催

外来の文化を受容しながら発展し、いまもなお変化し続ける「和食」。今回、多角的な視点からその歴史と魅力に迫る特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が、東京・上野公園の国立科学博物館で開催される。会期は3月14日〜6月14日。

奈良時代の貴族の宴会料理の再現模型 奥村彪生監修 奈良文化財研究所蔵

 2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産登録を受けて以来、世界の人々の和食への関心はますます高まっている。

 今回、東京・上野の国立科学博物館で開催される展覧会「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」は、多角的な視点から和食に迫る同館初の大規模特別展だ。会期は3月14日〜6月14日。

卑弥呼の食卓の再現模型 大阪府立弥生文化博物館蔵
織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理(1582年5月15日)の再現模型 奥村彪生監修 御食国若狭おばま食文化館蔵

 外来の文化も柔軟に受容しながら発展し、いまもなお変化し続ける和食。本展では、明治時代以降に広まった日本独自の「洋食」などにも目を向けつつ、日本列島の自然がもたらした多様な食材や、人々の知恵でつくり出された発酵などの技術、古代から未来をも見据えた和食の歴史的変遷などを、バラエティ豊かな標本や資料、そしてインタラクティブな映像演出を交えながら紹介していくという。

 和食に焦点を当てた本展は、日本の豊かな環境とそこに暮らす人々の営みについて、新たな視点で考えるきっかけとなるだろう。

江戸時代の屋台の再現(イメージ) 背景画像=東都名所高輪二十六夜待遊興之図(部分) 東京都江戸東京博物館蔵

編集部

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