ポストユビキタス社会を批評する
展覧会「バニシング・メッシュ」がYCAMで開催

山口情報芸術センター[YCAM]にて、発展を続ける情報環境がテーマの展覧会「バニシング・メッシュ」が開催される。会期は2月18日〜5月14日。

メインビジュアル 画像提供=山口情報芸術センター[YCAM]

 メディア・テクノロジーにフォーカスしたアートセンターとして、独自の企画を行っているYCAM。この春開催される「バニシング・メッシュ」展は、最新のテクノロジーを使った美術作品を通じ、あらゆるものがインターネットを介してつながる現代社会のあり方を考える企画だ。

 参加するのは、サイン・ウェーブ・オーケストラと、菅野創+やんツーの2組。サイン・ウェーブ・オーケストラは、2002年に石田大祐、城一裕、野口瑞希、古舘健が中心となり始められたプロジェクトで、音の最も基本的な要素といわれる「サイン波」を使ったパフォーマンスなどを手がけている。本展には3つのインスタレーション作品を出品する。

 菅野創+やんツーは、グラフィティやストリートアートから着想したドローイングマシンなどを発表してきたユニット。本展には、電話やカラーコーン、石膏像、車、植物といった多様な「アバター」に、インターネットを介して観客自身が「憑依」できるインスタレーション作品《Avatars》を出品する。

 展覧会タイトルの「バニシング・メッシュ」とは、「技術革新によって見えなくなっていく境界線や囲い」を暗示するという。初日にはサイン・ウェーブ・オーケストラのメンバーの他、2組のアーティストが出演するライブイベントを開催。

編集部

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