『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』などの映画作品を監督し、カメラワークや構図、音楽、小道具にいたるまで、徹底的にこだわり抜いた独自の世界を生み出すウェス・アンダーソン。
熱烈なファンも多いアンダーソンが、このたび、公私にわたるパートナーのジューマン・マルーフとともに、オーストリア・ウィーン美術史美術館にて初めて展覧会をキュレーションする。
展覧会のタイトルは「Spitzmaus Mummy in a Coffin and Other Treasures(=棺と秘宝の中のトガリネズミのミイラ)」。民族学博物館、エフェソス博物館、宮廷馬車博物館など14の美術館・博物館のコレクションからなる本展では、オールドマスターの絵画、ミイラを含むエジプトの古美術、ギリシャ・ローマ美術などが展示される。
美術館のYouTubeチャンネルでは学芸員のジャスパー・シャープによる予告動画が公開されており、そこでシャープは「まだ詳細は明らかにできないが、どの展覧会にも似ていない特別なものになる」と意気込みを見せている。
会期は11月6日~2019年4月28日。その後は、アンダーソンがデザインしたバーを併設するプラダ財団の複合文化施設「Fondazione Prada – Milano」(イタリア)に巡回予定だという。