2018.8.17

北欧を代表する人気陶芸家、リサ・ラーソンの大回顧展が開催。約190点の作品群を一望し、その魅力を堪能する

日本をはじめとする世界各国で愛される北欧の陶芸家、リサ・ラーソンの回顧展が新潟市新津美術館で開催される。会期は9月1日〜11月11日。

リサ・ラーソン 水玉スパニエル(ケンネルシリーズ) 1972-83 © Lisa Larson/Alvaro Campo
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 リサ・ラーソンは1931年スウェーデン生まれの陶芸家。スロイドフォレーニング学校(現HDKヨーテボリデザイン工芸大学)で工芸を学んだのち、54年にスウェーデンを代表する陶磁器メーカー・グスタフスベリ社に入社した。リサは、26年間の在籍中に約320種もの作品を展開。80年からはフリーの陶芸家としての活動をスタートし、北欧を代表する人気作家となった。

 その後、92年にかつての同僚らとともにケラミークステューディオン社を設立し、自身の作品の復刻や新作の制作に着手。2008年には、娘のヨハンナとの共同制作により、リサ・ラーソン作品の代表キャラクターとして知られる猫のイラスト《マイキー》が誕生した。動物が持つコケティッシュな曲線美と、素朴で温かみのある豊かな表情は、スウェーデンのみならず、日本をはじめとする世界各国で愛されつづけている。

 今回、新潟市新津美術館で開催される「北欧の陶芸家 リサ・ラーソン展 暮らしを愛するすべての人へ」は、16年にスウェーデン・ヨーテボリのロェースカ美術工芸博物館で開催された個展をもとに、初期から近年までの代表作約130点を紹介するもの。加えて、リサ本人が所蔵するユニークピースや、夫であり画家のグンナルの絵画作品なども展示。全約190点の作品群を通じて、リサの作家人生の足跡を辿ることができる。

リサ・ラーソン ネコ 2007 © Lisa Larson/Alvaro Campo

 

リサ・ラーソン (左)ロッタ(ラーソン家の子供シリーズ) 1962-79
(右) ロッタ 1961 © Lisa Larson/Alvaro Campo